こんにちは。株式会社アローズ 椎葉です。
いよいよ師走に入り、お忙しい毎日をお過ごしのことでしょう。今月も大学での講師、県事業の就活支援のお仕事を頂戴しています。
昨年は母校である名古屋の某大学でも講演をさせていただきました。なぜ営業屋であり、営業代行・営業研修の会社の人間が大学で講師活動をするのか?
今日はこれについて少し記事にしていきます。実は《営業》と《就活》は非常によく似ています。何故なら共に自分を売り込み、「必要である」と認識させる作業だからです。営業も就活も自分目線では上手くいきません。相手によって如何にこの製品が、このサービスが、自分が、有益であるか?を売り込むのです。
しかし、よく学生達から、やりたい事は特にありません。でもブラックは嫌です。こんな声を聞きます。
そこで僕が「ブラックの定義ってなに?」と聞くとほとんど答えはありません。
「残業が嫌なの?」
「いいえ。多少の残業は仕方ないです。」
「そっか。なら低賃金が嫌なのか?」
「いえ、最初は安くても仕方ないです」
「ん?なら何が嫌なの?」
「ブラックです」
こうして振り出しに戻ります。
一時期のメディアの騒ぎによって今の学生の心にこうも深く「ブラック」という言葉が刻み込まれているのか?と恐ろしくなります。本来、自分を売り込む場所であるべき就職活動の場にこの「ブラック」という恐怖心がねじ込まれているせいで、学生達が臆病になってしまっている感があります。これは誠に嘆かわしい。実際に社会に出た経験談を話すことで、仕事はそう悪いものでは無い。ということを伝えたいと思っています。
ただ、意味不明に理想論ばかり煽ることは決してしません。社会の厳しさをきっちり伝えます。今の風潮は「やりたいこと」「好きなこと」を仕事に。という風潮だが「好きなこと」で食べていく=「好きなこと」だけして食べていく では無いことはしっかり伝えたい。
そして、真に前向きに意識になった子達に自分の売り込み方を教えていきたいと思っています。特に学生時代に勉学を頑張ってこなかった子達は自分に自信がありません。自信が無い為に自分でも働けそうな所に落ち着こうとしてしまう子が多いです。
僕は社会人生活の最初の第一歩を妥協で決めてはいけないと思う。チャレンジする癖をつけていかなければ、その後の厳しい社会人生活も勝ち残っていけない。そう思うからです。
多くの学生が卒業後40年以上を働いていくわけです。その第一歩をサポートする。これは僕にとってはとても意義のあることなのです。そしてついでに、営業という仕事に過酷で割りにあわない仕事だと思っている学生達に営業ほど平等な世界は無いんだよ。と伝えていきたいなぁと思うわけです。
だって営業の世界には「結果」のみが存在し学歴も偏差値も職歴も存在しないのだから。